1916年（大正5年）3月、煙害の軽減と除去の研究を目的として、鉱山会社８社の共同出資によって「金属鉱業研究所」が創設されました。
同研究所は、International Precipitation社（アメリカ)から、工業的規模のCottrell式電気集塵試験装置の設計図と設備を購入して、古河鉱業足尾製煉所に設置しました。その排煙処理試験は優秀な成績をおさめ、わが国の電気集塵技術の基礎が築かれたのです。同年11月、International Precipitation社から、わが国における特許権をすべて買収し、電気集塵法の普及を開始したのが当社の前身の「コットレル組合」です。電気集塵技術に関する研究と、各方面への応用化のために、研鑽と努力を重ね、今日の実用化時代へと歩を進めました。

　1948年（昭和23年）7月、「組合」を発展的解消し「コットレル工業株式会社」を設立、組合の事業権利業務一切を引き継ぎ、今日に至っております。このように、公害防止に取り組んでから100年以上、わが国最古の電気集塵装置専門メーカーとして、数多くの貴重な経験と研究成果を保持して、各種工業設備の環境保全に貢献して参りました。
1990年（平成2年)より社会的ニーズにより、バグリアクターの開発に力を注ぎ、都市ごみ焼却炉・下水汚泥焼却炉・産業廃棄物焼却炉排ガス処理の高性能集塵装置として、実績を収めて参りました。さらに、ガス冷却装置、有害ガス除去装置（塩化水素、ダイオキシン)、高温フィルタを併せて排ガス処理システムに取り組んでおります。

1916年(大正5年)

金属工業研究所（前身）

鉱山８社の共同出資により設立。
International Precipitation社から電気集塵機(EP)の
設計図・設備を購入。

1916年(大正5年)

コットレル組合（前身）

わが国における特許権をすべて買収。

1948年(昭和23年)

コットレル工業株式会社設立

同組合を発展的解消しＥＰ専門メーカーとしてスタート。

1972年(昭和47年)

ＦＲＰ（プラスチック）製湿式電気集塵機の納入

PAT.の実施権を取得。
排煙脱硫、硫酸プラント等に納入。

1990年(平成2年)

バグリアクターの販売開始

ガス冷却・有害ガス除去を加えたバグフィルタ・システムの開発。

1998年(平成10年)

溶融バグリアクターの販売

ガス化溶融設備にバグリアクターを設置。

2008年(平成20年)

セラミックフィルタの販売

セラミックフィルタの特性試験を完了させ、１号機を納入。